eマーク？ 海外マフラーって車検に通るの？の話

2025年9月4日2025年9月5日

こんにちは。

本日はお客様からのお問い合わせも多い、海外製マフラーと車検に
まつわるお話。

私自身、若干理解が怪しいところがあったので、この機会に改めて社内の
先輩にレクチャーをうけ、関係省庁の資料を調べてみました。
以下にまとめてみたいと思います。

少し長いものになってしまいますが、よろしければお付き合いください。

お客様から「海外製マフラーって車検対応なの？」とご質問を受けた場合、
当店では基本的に「スリップオンマフラーで、eマーク付の製品でしたら車検に適合しますよ」とお答えしています。

□の中に「e4」と書いてある刻印がeマークです。

このeマークが何を意味するのか、というと「欧州連合指令（EU指令）適合の
認証済み」製品である証明となります。
平たく言うと「ヨーロッパ現地の公的機関の定める規格に通ってますよ」ということ。
この規格において、音量、排ガスの清浄性は、純正と同等かそれ以上に静か＆
キレイであることが求められています。
すなわち、車検において、マフラーに関わる検査項目である音量、排ガスの
清浄性が純正同等である以上、当然車検には適合する、というわけです。

しかしながら車検では、純正の触媒を除去してはいけない為社外品のフルエキゾーストマフラーを装着した際には車検をパスすることが出来ません。

一部フルシステムマフラーにて車検に適合する商品もございますが、これが何で？というのはまた別の機会に。

その点、スリップオンマフラーであれば特殊な商品や車両の物を除いて装着において純正触媒を外すことは少ない為、基本的には「適合する」といった内容のご案内を行わせて頂いています。

ただし、これは整備がきちんとされているという前提に基づいた話です
ので、仮に整備や車体の状況が良くない場合は、車検に通らないこともあり得ます。
※この点は純正マフラーでもJMCA認定マフラーでも同様で、整備状況によっては通らない可能性があります。

JMCAにおいてもEマークにおいても同じ「政府認証マフラー」としての認証となり、車検に受かることをお約束するものではございません。

さらに、2010年4月1日以降の生産車、輸入車に装着する交換用マフラーには、車検合格の条件として、新たに「加速走行騒音基準」への適合が加わりました。
この「加速走行騒音基準」はeマークがついていれば、適合とされます。
逆に言うと、eマーク刻印のないレース用製品では、車検は通せません。

平成22年規制について、詳しくはこちらから。

また現在、EURO5+規制がヨーロッパで開始されています。
これは2025年製造の車両移行に適用される排出ガス規定で、それまでのEURO5よりもさらに厳しいものとなります。

日本ではまだ未導入ですが各車両メーカーはヨーロッパと同じ車両を販売することが多い為、
実質的には国内においても2025年式以降の車両はこのEURO5+の規制対象車となる事がほとんどです。

この基準によりマフラーにO2センサーと呼ばれるセンサーが増えた車体が多くあります。
その為、マフラーにその増えたセンサーが装着できないといけないわけです。

Eマーク対応品でなければキャンセラー等で処理をすることも可能ですが、規制に通すためにはやはりしっかりした対応が必要です。
その為、2020から2025年式までの車両に対応するマフラーであってもEマーク認証は2024年式までで2025年式についてはEマーク認証外なんて事もあります。

その為、2024年式以前の車両と適合が共有の場合は認証の範囲を確認することが必要となります。

以上をまとめると

ということになります。

ちなみに知ってると通ぶれるかもしれない豆知識として、eマークの後に
付く数字は認証を受けた国の番号を示しています。

対応は以下の通り。

当店の取扱い製品で見てみたところ、レムスの商品の一部は「e4」ですのでオランダで認証を受けています。
レムスはオーストリアのメーカーなのですが、自国ではないオランダで
認証を受けているのには何か事情があるんですかねぇ？
検査費用（？）が安いとか！？

投稿者プロフィール

M310

料理と音楽でほぼすべての休日をうめる40代。
あれ、、、、バイクは、、、、？

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