イタリアの電子計測ブランド I2M（アイツーエム）が開発した Chrome PLUS2 は、同社の上位機種 Chrome PRO2 で培った技術を継承し、性能と使いやすさを高次元で両立したモーターサイクル用データロガーです。 従来モデルから全面的に刷新されたデュアルコアプロセッサを搭載し、128系統のCANバス信号と30系統の標準チャンネルを同時に高速記録。 最大500Hzのサンプリングに対応し、エンジン回転数や速度、油温、水温、ギアポジション、タイヤ温度や圧力など、多様なデータを正確に取得することができます。 5インチの高輝度TFTカラーディスプレイ（800×480）は、直射日光下でも視認性に優れ、11個のRGBマルチカラーLEDによるアラーム機能を備えています。 これにより、水温や油圧などの警告を自由に色分け設定でき、ライダーが瞬時に情報を把握できます。 さらにBluetooth BLEを内蔵し、Polar H7／H10などの心拍センサーやGoProカメラとの連携が可能。 走行データと映像、心拍情報を同期して取得できる点は、従来機にはない大きな進化です。 筐体はCNC削り出しのアルミニウム製で、厚さわずか15mmのスリム設計。 IP67規格相当の防水コネクタを採用し、高温・振動・粉塵などの過酷な環境下でも安定して作動します。 16GBの内蔵メモリとUSB／Wi-Fiによるデータ転送に対応しており、レース走行の長時間ログも容易に保存できます。 Chrome PLUS2 はGPSを10Hzで内蔵し、ラップタイマー機能や自動サーキット検出、セクタータイム分析、ベストラップ比較にも対応。 位置情報と各種車両データを組み合わせた精密な解析が可能で、ライダーの走行技術向上や車両セッティングの最適化に役立ちます。 I2Mでは主要メーカー向けにプラグ＆プレイ対応の専用ハーネスを用意しており、YAMAHA YZF-R1／R6／R7／R9、KAWASAKI ZX-6R／ZX-10R、SUZUKI GSX-R1000、HONDA CBR600RR／1000RR、DUCATI Panigale V4／V2、BMW S1000RR（電子サスペンション非搭載車）、APRILIA RSV4／RS660などの車種に対応しています。 車両の年式やECU仕様によっては追加の配線やアダプタが必要な場合がありますのでご不明の際はお問い合わせください。 同シリーズの Chrome Lite、Chrome PRO2 と比較すると、Chrome PLUS2 は軽量かつ薄型の筐体に最新機能を凝縮した中上位モデルに位置づけられます。 PRO2 譲りのデータ取得性能を維持しながら、RGBアラームやBluetooth機能、パラメトリックセンサー対応など、使い勝手と拡張性を重視した設計が特徴です。 I2M Chrome PLUS2 は、レース現場やテスト走行、サーキットでのデータ分析に最適なハイエンドロガーでありながら、薄型設計により取り付けやすく、重量増加を最小限に抑えています。 過酷な走行環境に対応する堅牢な構造、精密なデータ取得性能、豊富な拡張オプションを兼ね備えたプロフェッショナル仕様のデータロギングシステムです。